この記事では、新卒採用面接で聞かれることや重視されることについて紹介します。
就活生にとって最大のハードルは面接ですが、どうすればうまくいくのか分からないという人も多いのではないでしょうか?
自己PR をしたくても、自信を持って話せるほどのスキルや経験がないと頭を抱えている人もいるでしょう。
でも、採用面接ではどんなことを聞かれ、何が重視されるのかを知っておけば、事前の準備もしやすくなります。
これから面接を受けようとしている人は、ぜひ参考にしてみてください。
面接の形式など
採用面接の大きな目的は、経歴や書類だけでは分からない応募者の資質を把握するのが大きな目的です。
事内容や労働条件、社風、経営理念・方針、事業や仕事内容などに関する就活生の理解度・共感度をチェックし、入社後のミスマッチを防ぐためのすり合わせなどをしておくという意図があります。
方式としては、面接担当者と応募者が1対1で質疑応答をする
「個人面接」が主流ですが、企業によっては面接担当者と複数の応募者による「集団面接」、2人以上の応募者でグループディスカッションを展開する「集団討議面接」を取り入れているケースもあります。
よく聞かれる質問と回答例
採用面接で聞かれる質問は、どの企業も基本的に大差はないでしょう。
大きく分けると「自己紹介」「志望動機」「自己PR」「面接担当者への逆質問」という流れです。
では、よくある質問と回答例を見てみましょう。
Q:「自己PRをしてください」
A:「私の強みは課題を見つけて改善し、次に活かす姿勢です。私は学生時代、スーパーの総菜売り場で調理のアルバイトをしていました。
売り場の課題を見つけて改善し、売り上げを高めていくことにやりがいを感じました。具体的には、売り場に並べる総菜のメニューを時間帯で変えるよう責任者に提案しました。
お昼どきは弁当、夕方になると夕食のおかずになるようなものを中心にした結果、売り上げを2割程度高めることができました。
御社でもお客様のニーズと向き合い、何をすれば一番効果的なのかを追求して行動に移していきたいと考えています」
伝えるべきポイント
新卒者が採用面接で伝えるべき、アピールすべきポイントは何でしょうか?多くの就活生は、サークルやゼミの活動、あるいはアルバイト、留学経験などを思い浮かべるかもしれません。
しかし、それらは企業が最も重視しているというわけではないのです。
なぜなら、
企業が新卒の人材に求めているのは「入社後に活躍してくれるかどうか」。
そのため、採用面接では自社で仕事をしたいという熱意や職場の仲間として迎え入れるに相応しい人間性が備わっているかを見定めようとしています。
もちろん、学生時代に取り組んだ活動が軽視されるということではありません。
しかし、
大切なのは単に「この活動を頑張った」ということではなく、「このような目的のため、こんな考え方を意識しながら行動した」ということを通して自分の人間性を知ってもらうことです。
素直さや実行力、積極性、ポジティブさ、協調性などが伝わるエピソードを分かりやすくまとめることができれば、面接担当者にも好意的に受け止められるでしょう。
身だしなみや注意点
新卒採用面接では、身だしなみも整えなければなりません。
アルバート・メラビアンという米国の心理学者が1971年に提唱したメラビアンの法則によると、人間同士のコミュニケーションにおいては視覚情報の影響力が55%を占めるとされています。
第一印象は、ほんの数秒で決まってしまうと言われていますが、何も難しく考える必要はありません。汚れやシワがなく、体のサイズに合ったスーツを着て髪形を整えれば、清潔感をアピールできます。
新卒者らしくフレッシュではつらつとした印象を与えられるよう、ある程度の明るさを保つことも大切ですが、場違いなアクセサリーやネイル、化粧、動きにくそうな服装はNGです。
また、頭のてっぺんからつま先までいくら気を遣っても、カジュアルすぎたり汚れていたりする靴を履いてしまえば台無しです。
もちろん、「表情が暗い」「姿勢が悪い」と感じさせてしまってもいけません。不自然な笑顔を浮かべる必要はありませんが、面接には自分がどのように見られるかを意識して臨みましょう。
まとめ
さて、ここまで新卒採用面接のコツについて説明してきました。
社会人としてのキャリアを持たない新卒採用の場合、企業側は応募者の適性と将来性を重視しているようです。
身だしなみからも伝わる自らの人間性などをしっかりアピールできるよう、十分な準備をして臨んでくださいね。