この記事では、採用面接を受ける際のコツを紹介します。
採用面接で何を質問されるか分からないと不安を感じてしまいますよね?
しかし、どの企業も大まかな質問事項の流れは決まっているものです。
それらのパターンを知り、好印象を与えられる答え方などを把握すれば十分な対策ができ、自信を持って臨めるようになるでしょう。
面接の受け答えと同様に重要な身だしなみの注意点と併せ、ぜひ参考にしてみてください。
採用面接って何を聞かれるの?見てるポイントは?
採用面接で聞かれる質問は、どの企業も同じような内容です。
大きく分けると「自己紹介」「志望動機」「自己PR」「面接担当者への逆質問」という流れで、中途採用の場合は志望動機の後に「転職したい理由」を尋ねられるパターンが一般的です。
自社で長く働いてもらえるかどうかや入社の熱意を確かめるため、希望する「キャリアプラン」「雇用条件」もよく質問されます。
また、
即戦力として活躍できる人材かを判定する上で「会社の経営方針や事業」「時事問題」への見解などを聞かれることもあります。
質問と意図について
それぞれの質問には、隠された意図もあります。
例えば、
自己紹介を求めるのは応募者の人間性や自分のスキルなどを簡潔に話せる能力、面接担当者とのコミュニケーション力を探り、応募者の緊張も解いて場の雰囲気を和ませたいという狙いがあります。
志望動機の質問では「この会社で働きたい」という熱意や経営方針・事業の理解度を確かめ、自己PRは企業側が求める活躍をして成果を出せそうかを判断するためです。
また、
転職したい理由を聞くのは同じような理由で退職してしまうリスクを見極めたいからで、ネガティブなことばかりあげつらう人物かどうかという点にも注目しています。
なお、志望先の企業への関心の高さや入社の意思の強さを確認する
面接担当者への逆質問で何も質問しないのは良くありませんが、給与や休日、福利厚生など勤務条件のことばかりに触れると仕事への意欲の低さを疑われかねません。
採用面接時の受け答えは、それぞれの質問の意図をしっかり理解した上で臨む必要があります。
質問別回答例
ここで、採用面接で聞かれることが多い質問と模範的な回答例を見てみましょう。
聞かれたことについて的確かつ具体的に答えるのがポイントです。
Q:「志望動機をお聞かせください 」
A:「レストランチェーンの店長として約5年間、現在の会社で勤務してきました。
2つの店舗を経験し、売り上げや在庫管理、アルバイトを含む20人程度のスタッフのシフト管理・育成など店長業務全般に携っています。
地域色を活かしたオリジナルメニューの開発などで月1000万円程度の売り上げ目標を達成できている企画力が、私の強みであると考えています。
これまでの経験を活かして少しでも貴社の事業に貢献できればと考え、応募させていただきました」
Q:「自己PRをお願いします」
「私の強みは、周囲の助けになる協調性があるところです。学生時代に3年間、飲食店でアルバイトをしていました。
20人ほどのアルバイトとの連絡事項の共有やシフト編成はバイトリーダーが1人で担っていましたが、力になろうとアルバイトとの連絡やシフトの管理を手伝いました。
御社に入社後も協調性を大切にし、困っている人の力になれる行動を心がけていきます」
身だしなみや注意点は
採用面接では、身だしなみを整えることも非常に重要です。
第一印象が重視されるというのは感覚のみに頼った話ではなく、科学的な根拠があります。
1971年にアルバート・メラビアンという米国の心理学者が提唱したメラビアンの法則によると、人間同士のコミュニケーションにおいては視覚情報の影響力が55%を占めるとされているのです。
第一印象は、ほんの数秒で決まってしまうと言われていますが、採用面接の場面における視覚情報のコントロールを難しく考える必要はありません。
汚れやシワがなく、体のサイズに合ったスーツを着て髪形を整えれば、清潔感を印象付けることができます。
身だしなみは
華美であったり高価であったりする必要はありませんが、フレッシュではつらつとした印象を与えられるようにある程度の明るさを保つよう意識しましょう。
ただし、場違いなアクセサリーやネイル、化粧、動きにくそうな服装はNGです。
また、頭のてっぺんからつま先までいくら気を遣っても、カジュアルすぎたり汚れていたりする靴を履いてしまうと浮いてしまいます。
もちろん、
服装は完璧でも「表情が暗い」「姿勢が悪い」と感じさせてしまえば台無しです。
不自然に見えてしまうほどの笑顔を浮かべる必要はありませんが、就活を始めたからには自分がどのように見られるかを常に意識するよう心掛けましょう。
まとめ
さて、ここまで採用面接のコツについて説明してきました。
それぞれの質問には明確な意図があり、受け答えの内容によって人物の評価が決まるようですね。
社会人としての第一印象を左右する身だしなみにも注意を払い、十分な準備をして臨んでください。