この記事は、
- 転職したいけれどスキルがない
- 転職未経験ゆえ必要なスキルや獲得方法が分からない
といった方々に向け、理想通りの転職が成功すよう、様々な角度からアドバイスしていく内容となっております。
まず第一に、大切なのはスキルの有無ではありません。
それ以前にやるべきこと…
- 転職をしたい理由の明確化
- そのために必要な取り組みを設定して行動に移す
これらが何よりも重要なのです。
これから転職しようと思っている方は、この記事をぜひ参考にしてみてください。
「スキルがない」と悩んでいる人は多い
とは言っても、「仕事のスキルがない」と思い悩んでいる人が確実にいるのが現状です。
株式会社ビズヒッツが2023年2月に公表した男女500人に対する意識調査では、
自分の仕事に自信を持てない人は近年で43.0%に上りました。
調査結果のうち、「仕事に自身を持てない理由」として最も多くあげられたのが「資格・スキルがない」(44人)です。ちなみにこちらは2位の「経験が少ない」(28人)に大差をつけた結果となっています。
一方、「仕事に自信がある」と答えた人のうち、理由として最も多かったのが「資格・スキルがある」(85人)でした。
社会人のなかで、「資格・スキルを活かせれば自分の仕事に自信を持ちやすい」という思考が働きやすい傾向が高いのはほぼ間違いないようですね。
参考:
【仕事に自信を持てない理由ランキング】働く男女500人アンケート調査|Biz Hitsのプレスリリース
スキルがあれ何もかも上手くいく…とは限らない?!
株式会社ビズヒッツが2021年5月に公表した転職経験がある男女299人に対する意識調査では、
転職が決まらない理由に「経験・スキルの不足」と答えた人数は120人に達していました。
中途採用の現場では、即戦力が強く求められる傾向にあります。
しかしその結果、転職希望者が過度にスキルの有無を気にするあまり、例えば不採用になった場合、「自分が求められるレベルに達していないからこうなった」と思い込むパターンが多いことが調査結果より判明しています。
もちろん、仕事のスキルは個人の実力を客観的に評価する指標や能力の証明になります。
しかし、特別な資格を持っていれば、どんな仕事も最大限の実力が出せて、100%将来が保証される…とは限りません。
そもそも、「スキルを所有していない人=仕事が出来ない」という方程式自体が成立する確証は何処にもありませんよね。
重要なのは、スキルの取得以前に、
「如何に目的意識を明確にしておくか」です。
そのことについて次でお話していきます!
参考:
【転職者が感じた”転職が決まらない理由”ランキング】299人アンケート調査|Biz Hitsのプレスリリース
何のために転職するのか?
転職に向けて自信のなさを解消するために必要なのは、
- 何を実現したいのか?
- 自分にとって興味があることや強みは何なのか?
これらを洗い出し、しっかりと準備・対策を練ることです。
「特にやりたいことはない」という状態のまま闇雲に転職活動をつづけたとして、例え企業とマッチングしたとしても、
「職場で目的意識を持って仕事をする自分」がイメージ出来なければ、途中で失敗してしまう可能性も否定し切れません。
自分自身を多角的に見つめ直して深く理解すれば、
思い描くキャリアデザインを実現できそうな企業の業種や規模、社風など目指すべき方向性がはっきりしてくるはずです。
例えば、「今の勤務先はブラック企業だから転職したい」と思っても、何がブラックなのかを整理できていなければ、転職先に求める条件も曖昧なままでしょう。
そのような状況で転職してしまうと、新たな職場でも同じような悩みを抱えてしまうことになりかねません。
もちろん、自分のやりたいことなどを見つめ直した結果、「今の会社の環境を改善できそうだ」「この職場でも自分が望むキャリアを築けそうだ」という考えに至ることもあるでしょう。
その場合、無理に転職活動をする必要はないかもしれません。
伸び代をアピールしよう!
「転職を考える理由」については、年齢によって差があることが考えられます。
例えば、「20代社会人の転職理由」を想像してみたのですが、年齢的にもまだまだ余裕があるため、上司・先輩との人間関係や待遇面への不満を抱いたことが、新たな業種や職種への挑戦の起爆剤となる…なんてことは意外と多いのかもしれません。
社会人経験が浅い場合、どうしてもスキルの有無が大きな不安要素になるでしょうが、「目的意識を持ってコツコツ経験を積んでいこう」という気持ちひとつで乗り切れることは多いと思います。
それこそ、未経験というのは、考え方を変えれば
「伸び代が充分にある」ということです。
仕事に対する姿勢や新たなことを学ぼうとする意欲をしっかり伝えることができれば、採用する側も将来性を買ってくれるはずです。
そのためには、学生時代などの経験を含め、仕事に活かせそうなスキルがあれば説明しておくべきですが、それ以上にとにかく
伸び代をアピールすることが重要!
ただ、年齢によって転職事情も大きく変わる可能性は高いです。
例えば20代と比較すると、30代の場合、社会人経験の積み重ねがあるため、即戦力としての役割が求められる可能性が高いことが推測されます。
そのため、適応力やマネジメント力なども合わせてある程度のスキルが求められるでしょう。
しかし、30代でスキル未所有だとしても、経験値豊富な業界内での転職なら、逆に大きなアドバンテージになるはずです。
もちろん、未経験者の採用に熱心な企業も多いため、異業種への転職を諦める必要はありません。
ネクストアクションを明確化して行動を
ここまで、転職にスキルが必要かどうかを検証してきました。
株式会社ビズヒッツの意識調査にもあった通り、
スキルがあれば自分の能力を証明しやすく、仕事に対する自信も深まるのは確かなようです。
ただし、
どんなに優れたスキルがあったとしても、「転職して何をしたいのか?」がはっきりしていなければキャリアアップには結び付かないでしょう。
また、何かのスキルを身につけようと思っても、目指すべき方向性が定まっていなければ行動しようがありません。
「将来どうなりたいのか?」「やりたいことを実現するために何が必要か?」を考え、ネクストアクションを明確化して行動に移しましょう。