この記事は、
以上について、
「東京海上日動火災保険」を例に考察していく内容となっております。
- 損保業界への就職を視野に入れているがいまいち不安
- 東京海上日動火災保険の採用傾向やインターン事情をザックリ把握したい
という方には是非ご一読いただきたいです。
相次ぐ保険料値上げ、それでも損保業界の採用は人気?
2023年、「火災保険の保険料の目安を過去最大となる13%の引き上げ」が発表され、損保保険各社は来年度以降にも保険料を値上げする見通しであることが、6月に配信された以下記事に記載されています。
引用元:
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/569162
理由については、昨今多発している自然災害による保険金支払いの増加、と説明されており、日本の不安定な気候や昨今の温暖化事情を鑑みればある程度は仕方ないとはいえ、だからといって安心はしていられません。
損保業界全体の安全と将来性が問われる今、生活への影響はもちろん、それ以上に「この業界への就職を視野に入れている」方は不安が尽きないでしょう。
そこで、
「東京海上日動火災保険」と損保業界全体の採用傾向を比較しつつ、将来性があるかどうかを見定めてみたいと思います。
早稲田・慶応卒業生、文系に人気の東京海上日動火災保険
「大学通信」というサイトによると、2022年東京海上日動火災保険への就職数が最も高かった大学は早稲田、次いで2位が慶応と、トップをマンモス校が占める結果となりました。
引用元:
https://univ-online.com/rank3/y2022/non-life-insurance/r1930296/
さらに、「マイナビ・日経 2024年卒大学生就職企業人気ランキング」によると、文系ランキングの2位に東京海上日動火災保険がランクインしていることが判明しました。
引用元:
https://saponet.mynavi.jp/column/detail/20230410223224.html
マンモス校出身者の東京海上日動火災保険への就職数が多いということは、主観ですが、「高いスキルを持った若い世代から損保業界でも将来有望な企業であると期待されている」ことが考えられます。
一方で気になるのは、最新データによる「文系人気」です。
「大学で文系専攻」に対する一般的なイメージは、恐らくジャンルの幅広さと「無難さ」ではないでしょうか。「専攻分野の強い希望は無いが、とりあえず進学したい」という学生の多くは文系を選ぶものだと思います。
というのも主観に過ぎませんが、要は、東京海上日動火災保険への就職は、マンモス校に限らず多くの学生から人気を集めている可能性が高い、ということですね。
東京海上日動火災保険のエントリーシート記入への配慮から考える、損保業界全体の採用傾向
東京海上日動火災保険は9月下旬まで行った秋採用で、志望動機などを書くホームページの応募画面から性別や大学名の記入欄をなくした。名前は姓だけ書けばよく、顔写真の添付も不要にした。
引用元:
https://www.asahi.com/articles/ASQBK4QZNQBKULFA00H.html
以上は、朝日新聞デジタルによる昨今増加傾向にある「顔なし採用」について特集した記事から一部引用したものです。
企業側に提出するエントリーシートや履歴書の記入事項をすべて埋めるという従来の方法を廃止し、敢えて顔写真を添付させないことで、セクシャルマイノリティへの配慮に留まらず、
「余計な情報を排除して正確に相手の人間性を見定めた選考をしていく」ことが目的だそうです。
ダイヤモンド・オンライン配信の記事では、「企業の就活サイトに先輩の顔を過剰に載せるだけでは学生の興味を引けない」と警鐘を鳴らしたうえで次のように述べています。
先輩の写真を載せること自体はもちろん意味があることですが、顔だけを切り取るのではなく、学生に、こんなところで働けるんだということを知らせるために、実際の職場の風景の中に先輩がいるという構図にすべきです。人の顔だけ並んでいても、誰もここで働きたいというイメージを抱くことはできません。
引用元:
https://diamond.jp/articles/-/254608?page=3
- 東京海上日動火災保険では就活生の人間性を重視するためエントリーシートや履歴書に記入する情報を限定
- 「どういう雰囲気の職場で自分がどういう働き方をするか」を明確にイメージしてもらえるよう、企業側は就活サイトに掲載する情報を刷新する必要がある
以上のように、損保業界に留まらず日本企業全体が就活生への対応の刷新を問われている今、先んじて東京海上日動火災保険が変革に乗り出した様子から、ここに
「多様な学生の就職先として人気の理由」が関係しているのではと推測します。
東京海上日動火災保険はインターンとフラットな組織づくりが人気の理由
社会全体で「就活での人間性重視」という変化が問われている今、東京海上日動火災保険が積極的な対応を試みているのならば、恐らく就活生と直接触れ合えるインターンは特に重視しているはずです。
以上について本社公式サイトを確認したところ、季節ごとのインターン開催や女性向けのイベント等、様々な工夫により「直接職場の雰囲気と仕事内容を知ってもらう機会」を創造していることが確認できました。
インターン紹介ページ:
https://www.saiyou.tokiomarine-nichido.co.jp/is_ws/
上記で紹介されている以外にも、各季節ごとのインターン定期開催を実施しているようなので、興味がある方はそちらも合わせてご確認ください。
最後に、「上記内容だけではインターンの特徴を掴みにくい」という方向けに、ワンキャリアという就活サイトのYouTubeチャンネルによる東京海上日動火災保険インターン紹介動画からポイントをまとめていきたいと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=-ESmalovav0
- 東京海上日動火災保険の歴史、理念、ビジネスモデルについて簡潔に説明
- 「フラットな組織づくり」をテーマに、カジュアルな服装推奨やマジきら(役員と一般社員が真面目な話しを気楽にする)を実施
- 2022年夏に開催されたインターンでは「職場受け入れ型」をテーマに掲げ、営業や損害保険を扱う現場コース・資産運用やIT等専門スキルに特化したコースというように、応募部門を分別
- インターンの具体的なプログラムは現場に一任(動画内では例として、事前のオリエンテーションにて各部署の説明後、リスクコンサルティングの体験グループワークを実施、翌3日間は職場でWEBミーティングやクライアントとの商談などの現場体験に参加)