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二次元好きには堪らない職場!「集英社」で働くには業務内容を深堀りすべし!

二次元好きには堪らない職場!「集英社」で働くには業務内容を深堀りすべし!

この記事は、鬼滅の刃や呪術廻戦など、数々のヒット作を世に送り出してきた出版社「集英社」について、
 
 
  • 作品のファンだからこそ憧れの出版社に就職したい!
  • 編集者の仕事に就きたいので採用傾向を把握しておきたい
  • そもそも出版社の職種ってよく分からない
 
 
という方々に向けて採用情報をまとめております。

 
 
  • 集英社の会社概要や採用情報が知りたい
  • 出版業界の企業分析用の情報が欲しい
  • 新卒、中途の募集傾向や年収、難易度など、採用傾向を知って就活に役立てたい
 
 
上記の目的を持った方々にも是非ご一読いただきたいです。

 
 
 

出版業界への就職を勝ち取るには昨品愛だけじゃ足りないの?採用傾向を「集英社」から考えてみた

アニメやマンガなど、所謂二次元作品やポップカルチャーは、今や日本文化の代名詞として世界中から広く認知されています。マンガやアニメに携わる仕事に憧れ、マンガ家や声優への道を志す若者が後を絶たないのも、令和ならではですね。

 
 

2025年卒学生向け就職企業人気ランキング2・3位に有名出版社がランクイン

  1. 伊藤忠商事
  2. 講談社
  3. 集英社
  4. 任天堂
  5. アサヒ飲料
    参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001143.000013485.html
 
 
1位の伊藤忠商事は言わずもがなの人気ですが、注目すべきは2~4位ですね。

上位ふたつに出版社、その下にゲーム会社がランクインしています。

講談社といえば、「進撃の巨人」など数々の「メディア化成功例」を生み出した出版社として、そしてもう一方の集英社も、現在も快進撃を更新中の「呪術廻戦」「鬼滅の刃」といった人気作の誕生元として世界中から認識されています。
これらに続く4位の任天堂も、マンガ原作に由来したゲームを販売していますし、どうやら昨今の採用は「メディア化作品に携わる仕事」に人気が集中する傾向にあるようです。

 
 

昨品愛だけじゃ足りない?「売れてナンボ」の編集の世界

実は大西編集長は私が新入社員の時の指導担当でした。座談会ではクールに語っていますが、当時から「泥臭くやるしかねえんだよ」と語り、ガツガツ仕事していました。その当時、隣の席で「毎日3~4Pずつでいいから必ずネームをFAXするように。」と連載開始前の空知英秋先生に電話していたのが印象に残っています。今回の特集で後輩に譲らず、吾峠先生を担当したと聞きその変わらぬ姿勢が嬉しかったです。
引用元:https://note.com/shueisha_saiyo/n/nc5e8a087b60c
 
 
上記は、集英社の採用担当によるnoteの連載の一部を引用したものです。

そもそもこの記事の目的は「鬼滅の刃」原作者・吾峠呼世晴さんの歴代担当編集座談会をPRするものですが、同時に大西編集長という集英社マンガを読み込んでいる読者にとってはお馴染みの名物編集者の働きぶりまでも紹介されています。

一見、作品愛にあふれた編集者の熱心なエピソードと読み取れるものの、その根底には「売れなければ意味がない」という厳しい現実を突きつけているようにも感じられます。
 
 
 

ポイントは、「編集以外の仕事」にも関心を向けておくこと

販売部のおもな仕事は、「部数と定価を決めること」「売れ行きを見て重版を検討すること」です。ちなみに、コミック販売部ではひとりの販売担当が同じ編集部のコミック雑誌とコミックスを両方担当します。 (中略)
作品の売れ行きを肌で感じることができるという点で、書店さんや読者の方々に社内で一番近い存在がコミック販売部。だからこそ、『もっと売れてほしい! この作品はこれから絶対伸びる!』という販売担当としてのアツい想いを持ち、書店さんとのコミュニケーションを欠かさない姿勢が大切だと思っています。
引用元:https://note.com/shueisha_saiyo/n/nb55d1728fa56?sub_rt=share_b
 
 
当たり前ですが、作家と編集者がいれば作品を販売まで漕ぎ着けられるワケではありません。

上記されているように、作品の売れ行きを予測し、編集部や書店との間で何度も摺合せをし、結果的に売れたら売れたで御の字ですし、予測していた数字が出なければ「在庫」というダメージを背負うのは出版社です。

……そう考えると、数字がダイレクトに響くこの業界、なかなかにシビアですね。昨品愛だけで入社できるほど甘い世界ではなさそうです。
しかし、なにかしらポイントはあるはずです。それさえ掴めれば、インターンや面接、志望動機作成のための突破口がひらけるのではないでしょうか?
 
 

集英社に就職するためのポイント!

  • 会社概要や採用募集要項だけではなく、noteなど採用担当による連載や座談会をよく読み込んでおく
  • 「集英社のマンガが好き!」というだけではなく、例えば販売ルートの確保や書店員とのコミュニケーションの取り方など、幅広く興味関心を持っておく
  • 誰もが知る人気作だけではなく、小説など他ジャンルも抑えておく
  • どうしても人気作について想いを伝えたいなら、「その作品に携わった編集さんや営業さんたちの◯◯な力、そしてもちろん作家さんのアイディアがあってこそ」のように、その裏側にどんなストーリーがあるかまで妄想力を働かせる
 
 

有名大学や難易度、新卒・中途以上に重要なのは「編集」を深掘りすること

上記した4つのポイントの共通項は「自分なりに編集という仕事を深掘りしてみる」だと思います。

確かに、大学の偏差値や採用の難易度、新卒・中途どちらがより就職しやすいか、などのテクニック面も非常に重要ですが、数字がダイレクトに響く世界だからこそ、知識ややる気以上に本人の想像力の深さが試されている部分はあるような気がします。
例えば、以下の記事を読み込んで見る、というのはどうでしょうか?

 
さて、私がいる文芸書編集部は、想像以上にたくさんのことができる部署です! 作家さんへの原稿依頼、執筆のための取材、いただいた原稿のブラッシュアップといった物語そのものに関わる仕事はもちろん、装丁の方針策定、帯の作成、発売前後の宣伝といった物語を広めるための業務も広く担当します。 何よりも、一冊の本ができるまでの過程を一番近くで見届けられることが楽しいです。
引用元:https://note.com/shueisha_saiyo/n/n7f12c1917ebd
 
 
ここから、編集の仕事の多様さ、必要とされるスキルがなんとなく読み取れますし、「作家さんを鼓舞するだけが編集ではない」という視点から志望動機を作成してみるのもおもしろいのではないでしょうか?
また、集英社の採用ページでは、職種紹介に先輩からのひと言が添えられています。

例えば、少女・女性コミックの担当編集者のひと言はこんなかんじです。

 
 
恋愛、友情、家族など人間関係における感情の機微を丁寧に描くのが少女マンガ。打合せではキャラクターの気持ちを深く掘り下げていきます。いろいろな感じ方、考え方を持つたくさんの登場人物に向き合うことで、自分自身が彼ら、彼女らと混然一体となり、別の人生を歩んでいるような不思議な感覚にとらわれます(30代・女性)
引用元:https://www.shueisha.co.jp/saiyo/works/department/
 
 
上記を読んで、「恋愛マンガの担当になったら自分の恋愛経験が試される……?!」と思った方は多いと思いますが(笑)、重要なのはあくまでも「自分と異なる人格を持った登場人物に寄り添えるか」であって、ここも想像力や徹底的な掘り下げが必要になるのでは。
 
 
 

【まとめ】でもやっぱり昨品愛も大事にすべき!

とはいえ、マンガや小説が好きな気持ちを蔑ろにしなければならないという訳ではありません。
そのあたりは寧ろ熱意を持ってアピールすべきでしょうし、熱意が学歴フィルターに勝る可能性も決してゼロではありません。

ただ、何度も書いたように、「好き」だけで作品が売れるほど甘い業界ではありません。数字がダイレクトに響くのでストレスも相当でしょうし、職種によっては編集と書店の板挟みになってしまうこともあり得ますね……。

そのあたりはある程度シビアな目線も必要でしょう。そのためには、まず採用関連の記事を読み込んで、「求められているものに答えるにはどうすべきか」を深掘りし、志望動機作成や面接対策に備えるのもひとつの作戦では?

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