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「稼げる業界」と話題のキーエンスは新卒でも給与は高い?募集要項は?スキルアップは期待できる?

「稼げる業界」と話題のキーエンスは新卒でも給与は高い?募集要項は?スキルアップは期待できる?

この記事では、
 
 
  • 全企業における平均年収の高さランキング分析ランキングにて上位にランクインした「キーエンス」の会社概要、採用傾向
 
 
以上を中心に考察していきます。
 
 
  • キーエンスの新卒募集要項を確認したい
  • 「元キーエンスの営業だった」というビジネスマンのインタビュー記事を目にしたけど、リアルな意見を社員の口コミ評判から確認したい
  • 「とにかく稼ぎたい!」「でもセカンドキャリアのことも考えたい」どちらも両立させるにはどうすればいいの?
 
 
という方には是非ご一読いただきたいです。
 
 
 

国内5万社を対象にした「平均年収が高い企業ランキング」M&Aキャピタルパートナーズ、キーエンスが上位ランクイン

日本全国500万社以上の企業情報を網羅した日本最大級の営業データベース『SalesNow DB』を運営する株式会社QuickWork(東京都は、20渋谷区)22年6月~2023年6月の期間に同データベースにおいて、「全業界における平均年収ランキングTOP10」を抽出し、発表しました。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/dd4a79c33756077ca520a81a3ca045e1432ed311
上記ランキング結果と理由について、引用元を参考にまとめてみました。
 
 
  • 【1位3,161万】M&Aキャピタルパートナーズ:着手金無料や専任担当制など、多くの企業がM&Aを検討しやすい体制をとりつつ、「日本のM&A業界の草分け的存在」の株式会社レコフが子会社として与するといった強みを持っている
  • 【2位2,182万】キーエンス:計測器や情報機器などの製造販売を世界44カ国200拠点で展開し海外売上比率は50%超え、2021年国内企業時価総額ランキングではトヨタ、ソニーグループに並んで3位にランクインするなど、昨今は日本を代表する有名企業としてメディアに紹介されている
  • 【3位1873万】マクニカ・富士エレホールディングス:半導体商社のマクニカ・富士エレクトロニクスの共同株式移転によって設立、2023年3月期の売上高1億円超えで、現在国内半導体商社としては最大手
 
 
上記ランキングによって、現在日本の最大手としてどの企業が注目を集めているのかがひと目で理解できますね。特に2位にランクインしたキーエンスについては、トヨタ、ソニーグループといった「日本の顔役」ともいえる企業と同列に並ぶ企業ということで、恐らく採用傾向を知りたい方は多いでしょう。
なぜなら、年収も高く、成長株としても大いに期待できる、でも「実際に自分が就職した場合」については、メディアの情報を鵜呑みにするだけではシュミレーションできませんよね。

 
 

キーエンスの創意工夫が付加価値を高める

(中略)キーエンスは非常にユニークな企業で、新商品の約70%が世界初、または業界初と言われています。社員がどこまでも創意工夫するという企業風土をもっており、この風土によって会社の付加価値を高めています。(中略)
引用元:https://academy.president.jp/articles/-/746
「創意工夫するという企業風土」によって国内外からの支持や企業価値を底上げするキーエンスの会社概要を以下にまとめました。
 
 

会社概要

社名 株式会社キーエンス
設立 1974年5月
代表取締役社長 中田有
事業内容 以下研究・開発用機器の製造販売
  • センサ
  • 測定器
  • 画像処理機器
  • 計測機器
  • 研究・開発用 解析機器
  • ビジネス情報機器
資本金 306億3,754万
株式上場 東京証券取引所プライム市場上場
連結従業員数 10,580名(2023年3月現在)
所在地
  • 本社、研究所:大阪市東淀川区
  • 東京研究所:東京都港区台場
  • 高槻事業所:大阪府高槻市
公式サイト https://www.keyence.co.jp/
 
 

事業内容

概要
  • 付加価値の創造:1974年の会社設立以来、「今までこの世になかった商品を提供することで顧客の課題解決に貢献する」というこだわりによって新しい価値を創造しつづけてきた
  • 「世界初・業界初の商品」で世界中のものづくりを支える:昨今デジタル技術の進化によってものづくりの現場は日々革新を遂げているが、それらの潜在的ニーズを捉え、世界中のものづくりの現場にとって「初めて」の商品を生み出していく
詳細
  • 自動車・スマートフォンの組み立て部品・測定、検査を支援:自動車やスマートフォンなど、日常生活に欠かせないアイテムを安心安全に使用できるよう、これらを構成する精密機器の測定や検査を支援
  • 医薬品開発支援:IPS細胞など最先端の医療技術開発を支えることで社会全体の健康管理に貢献
特徴
  • 長年ものづくりの現場に直接関わってきた経験を活かし、顧客の潜在的なニーズと課題を把握し、世の中にとって新しい商品の企画・創造を実現
  • 代理店を介さずダイレクトセールスを行うことで、スムーズな課題解決に繋がるアプリケーションの提案、生産性や品質向上を実現
  • 行動理由をチーム全体で考え共有することを重視し、主体的な行動によって付加価値を生み出していく
 
 
 

キーエンスが営業に求めるものは売上ではなく「利益目標」

キーエンスには売り上げを上げるという考え方はない。営業担当者には売上目標はなく、利益目標しかないのだ。そのため、取引先から数量を多く購入するから単価を下げてほしいというリクエストを受けても対応しない。このスタンスが限界まで値下げを我慢する文化を醸成し、営業担当者一人ひとりの属人性を排除した取引の行動指針につながっている。
引用元:https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00461/110900130/
上記事業内容から、キーエンスは社員に対し「自分で考え、積極的に行動する」という主体性を強く求めていることが窺えますが、さらに引用元の「属人性を排除した」という一文によって、この企業の卓越した営業力が大きな強みであることはある程度明白になりました。
 
 
他企業とは一線を画す営業力で顧客との交渉成立や利益目標を達成させていくためには、全体的な売上などの結果を「敢えて」重視せず、ひたすらものづくりの現場と向き合う胆力と自立心が社員に求められると推測します。
 
 
このあたりについては、次の新卒採用募集要項から確認していきましょう。
 
 

2025年卒 新卒採用募集要項

参考本:https://www.keyence-jobs.jp/recruit/guideline.jsp
給与
  • 学部卒:月給250,000
  • 修士了:月給270,000
※大阪勤務で独身の場合
※地域住宅補助額は勤務地などによって異なる
賞与 3、6、9、12月の年4回
勤務地
  • 新大阪の本社研究所
  • 台場の東京研究所
  • 国内外各事務所
勤務時間 8:30~17:15
休日休暇
  • 年間休日:128日(2023年度)
  • 長期休暇:GW、夏季・冬期に7~10連休
  • 週休2日制:年2回土曜日の出勤アリ
  • ほか:有給、慶弔、特別休暇
諸手当
  • 時間外手当
  • 通勤手当
  • ほか
福利厚生
  • 育児・介護休業制度、キャリア支援制度:育児から早期復帰を目指す社員向け
  • 借上住宅、社員持株会、個人積立年金、慶弔金:結婚出産祝い金ほか
  • 退職金:確定拠出年金
  • キーエンスグループ健康保険組合:人間ドック補助など
  • 自己啓発支援:語学レッスン受講など
 
 
 

利益を達成して「稼げる新卒」になるか、「セカンドキャリアのためのまわり道」と捉えるか……社員・元社員の本音を探る!

しかし、自分が商品を理解していなければ、お客様に提案することなどできない。塚部は4月〜6月の3か月間、研修に明け暮れることとなった。(中略)「何よりも収穫だったのは、商品をご購入いただくためには、『お客さまにとって価値ある提案とは何か?』をとことん考えることが重要なのだと知れたことでした」
引用元:https://www.keyence-jobs.jp/special/story01.jsp
上記はキーエンスで営業として働く社員へのインタビュー記事です。自社製品への理解を深めるため実際に使用するなどの試行錯誤を研修で何度も重ねていきますが、その成果をプレゼン材料として顧客にアピールしたとしても、先方のニーズを考えていなければ一方通行になってしまう。だからこそ、電話で新規開拓数を増やしていくだけではなく、訪問件数も伸ばしていき、「お客さまにとって価値ある提案とは何か?」を考えるよう努めた、という経緯がまとめられています。
 
 
新卒採用募集要項にキャリア支援制度や自己啓発支援が記載されているように、キーエンスでは単純に新規顧客開拓数を競わせるのではなく、「自社製品の特徴と顧客ニーズを同時に理解しているか」を重視し、自主的な研修を推奨しているのでしょう。この高い営業力はキーエンス独自の武器と言えますね。
 
 
そう考えれば、一見新卒にしては高いのでは?と思わせる給与額も納得できます。そんななか、キーエンス元社員によるインタビュー記事などを複数発見したのでご紹介します。
 
 
稼げる業界として、優秀な就活生に人気のM&A仲介会社とキーエンス。今回は、新卒でキーエンスに入社し、現在はM&A仲介会社の経営者である澤野太暉氏をゲストに招き、実際にどちらが稼げたか?やキーエンス、M&A仲介会社の内定を取るための秘訣やノウハウを大公開していきます。
引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000128957.html
 
 
──キーエンスで営業として長く活躍してこられ、現在も書籍やYouTubeで独自の営業ノウハウを発信されている天野さんですが、「営業という仕事」をどのように捉えているか教えてください。
引用元:https://saleszine.jp/article/detail/4962
 
 
どちらにも共通しているのは「元キーエンスの営業」という部分です。記事に記載されたおふたりの活躍ぶりから察するに、キーエンスで培われた営業力は、様々な分野に活かすことが出来、挑戦次第で自分自身の可能性を縦横無尽にひろげられるのではないでしょうか?
 
 

キーエンスの年収・給料とスキルアップについて口コミ評判を確認

キーエンスに就職し営業力をスキルアップしていけば、その後様々なビジネスチャンス出会える、というのは、新卒の方々にとっては非常に魅力的でしょうが、一方で、自身の目的意識をある程度しっかり持っておかなければ、足元を掬われてしまう危険性も考慮しなければなりません。
では実際、キーエンスの給料やスキルアップ事情はどのようになっているのでしょう?口コミ評判を以下にまとめました。
 
 

年収・給料についての口コミ評判

年収600万
給与は同年代とも比較しても高い水準にある。基本的にはボーナスが多く占めており、評価が高ければ高いほどボーナスも上がる。また、会社の業績と連動する業績賞与の割合が非常に大きい。家賃補助などの福利厚生も充実しており、金銭的な面では困ることはないと思う。
引用元:https://jobtalk.jp/companies/2390/answers/6446383
 
 
年収900万
高い年収のためやむをえない感はあるが残業時間が長いのがネック。しかし休日はしっかりととれ、オンとオフの差がしっかりととれている。(中略)また、女性社員の少なさも少しネックではあるが、企業側も積極的に採用活動に励んでいるようなのでこんご改善が見込まれる。有給がなかなか取りにくい。。
引用元:https://jobtalk.jp/companies/2390/answers/5975992
 
 

スキルアップについての口コミ評判

書籍の購入は自由。展示会やセミナーの参加も理由があれば可能。スキルアップのための通信教育がある。
(中略)
就業時間中での勉強会などは原則開催できない。業務でのスキルアップは基本的にOJTとなる。これには良い点と悪い点があるが、特に新卒などで配属される場合はOJT担当の当たり外れに左右されてしまう。組織だった教育がないのが課題。
引用元:https://jobtalk.jp/companies/2390/answers/5066094
 
 
営業のレベルはピカイチでしょう。相手のニーズを理解する精度は高く一度ここの営業をマスターすれば、大抵の会社での営業はスムーズにいくでしょう。
引用元:https://jobtalk.jp/companies/2390/answers/4775501
 
 
 

まとめ

  • 新卒でも同年代より比較的高い給与が期待できるため「稼げる業界」は真実のよう
  • 自社製品への理解度と顧客とのコミュニケーションを並行して行うことが求められるため高い営業力が身につきスキルアップやセカンドキャリアに繋げられるが、一方で業務への拘束時間が長くなってしまうため、福利厚生をうまく活用しライフワークバランスを自力で維持する必要がある
  • 残業時間、女性社員の積極的な採用など、昨今社会問題として取り上げられている課題とは決して無関係ではない様子

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