この記事では、就活の軸について紹介します。
就活をする際に最も重要なのは
「どんなキャリアを歩みたいのか?」「どんな会社で働きたいのか?」といったことですが、なかなかうまく答えを出せないという人も多いのではないでしょうか?
そんな悩みを解決するのが、
自己分析と他己分析です。
それらの分析方法をよく理解することで、自分の能力や強みをはっきりと知ることができます。これから就活を始める人は、ぜひ参考にしてみてください。
就活の軸とは
就活の軸とは、業界や企業を選ぶ際に重視する条件や価値観のことです。
希望する職種や収入はもちろん、労働時間や勤務地、職場環境などさまざまな要素がありますが、
「これは譲歩したくない」という項目を明確にすることで、就活の方向性が定まって迷いを少なくすることができます。
「どんな会社で働けば自分の能力を最大限に発揮できるか」が明確になれば志望動機や自己PRに使える材料にもなるため、就活を有利に進めることもできます。
自分なりの就活の軸に沿って選んだ会社なら、入社後に「こんなはずではなかった」と後悔するリスクも減らせるでしょう。
就活の軸の決め方は?
とは言え、たくさんの要素が思い浮かぶ就活の軸を、どのようにして決めれば良いのでしょうか?
最も大切なのは、「自分が興味や関心を持てて、最大限に能力を発揮できる業界・業種は何か?」ということです。
いくら高収入で休日数が多い職場だとしても、そもそも興味や関心が乏しく能力も発揮できそうにない仕事を続けるのはかなり難しいでしょう。
そうして
「仕事に求めたいモチベーションは何か?」を考える中で、「目の前のお客様に喜んでもらえるサービス業に就きたい」「ITの専門知識を活かして日本の金融・経済システムを支えたい」「自分が頑張れば頑張るほど収入が上がる仕事をしたい」というような就活の軸を絞り込んでいけば良いのです。
自己分析とは
就活の軸を決める方法のひとつが自己分析です。
まずは学校の授業や部活動、アルバイトなど子供の頃からどんな経験をしてきたかを振り返り、特に打ち込んだことや得意だったこと、あるいは苦手だったことなどをリストアップし、そうなった理由も振り返ります。
客観的な視点で洗い出した自分の強みと弱みが明確になれば、主体性や実行力、協調性など大切にしてきた価値観や人間性・性格も浮き彫りになるはずです。
その上で大切なのは、
どんな業界や企業、職種で働きたいかを考えることです。
志望する業界、企業のビジネスモデルの特徴や社風、成長性などについて理解を深め、働きたい理由や能力を発揮できると思える理由、将来の目標を整理します。
そうした作業を繰り返すことで、自分の気持ちと資質にマッチする仕事が見えてくるでしょう。
他己分析とは
より深く自分を知るためには、他己分析も効果的です。
自己分析は主観が混じってしまいがちですが、他人の目から見た自分はどんな人間かを教えてもらうことで客観性が高まります。
例えば、自分では短所だと思い込んでいたことが、他人から見れば長所に映っていたということもあり得ます。
他己分析は親しい友人や同級生ばかりでなく、知り合って間もない人やさまざまな年齢層、立場の人の意見を聞くのもポイントです。
また、より詳しい見方を引き出すため、長所と短所、第一印象、向いていると思う業界・業種、印象に残っている自分とのエピソードなどを質問します。
それぞれの質問で「なぜ、そう思ったのか?」という理由も聞いておくことで、意見の根拠となる裏付けが増すでしょう。
そうして集めた意見は、自己分析の結果と照合するのも大事です。
自己分析と他己分析の結果が同様だった場合は、自己分析で得られた答えに確信を持てるようになるはずです。
一方、双方の分析に違いがあったとしても、自分では気付かなかった一面を発見できたと考えれば問題ありません。
自己分析と他己分析の結果が著しく異なる場合、そうなったと理由をしっかり考え、自分の内面と他社の視点との違いを把握しておきましょう。
まとめ
さて、ここまで就活の軸の決め方について検証してきました。
自分の能力や長所を最大限に発揮し、高いモチベーションを保ちながら働ける仕事に就くためには、自己分析と他己分析によって自らの内面としっかり向き合うことが欠かせません。
もちろん、就活の軸は分析を深める中で適宜軌道修正をしても構いませんが、
方向性が定まらないまま就活を終え、社会人になってから「この業界、会社とはミスマッチだった」と後悔してしまうことがないようにすることが大切です。
これから就活を始める人は、ブレない軸を探すことをぜひ意識しましょう。